今日1月22日は若草山焼きです。若草山焼きとは、奈良市にある若草山を燃やすという早春の伝統行事です。家から若草山までは少し距離があるのですが、近くにあるJR線の跨線橋から山焼きを見ました。奈良に住み始めたが去年の3月だったため、今回初めて自宅近所で山焼きを見ました。まずは18時10分に花火が上がります。続けて15分から山焼きがあります。花火が冬に見られるのが面白く、また炎に包まれる若草山を見るのは遠くから見ても圧巻です。
そもそもなぜ若草山を焼くようになったかというと、若草山に鶯塚古墳というお墓があり、昔そこから幽霊が出て人を恐がらせていて、山を焼くと幽霊が出なくなるらしい、とか、1月頃に山を焼かないとよくないことが起こるらしい、といった迷信があったそうです。それで若草山を通る人々が山に火をつけるということがよくあったそうです。おかげで麓の東大寺が火事になりそうになったことが度々あったため、江戸時代半ばに奈良奉行所が放火禁止の立札を立てたのですが、まだ放火が続いたそうです。なので江戸時代末期に東大寺・興福寺・奈良奉行所が立ち会って山焼きが始まったとのことです。
山全体が焼かれたにもかかわらず、春になると草が生えてきます。また、たくさんの蕨がにょきにょきと出てきて、訪れた人たちが収穫します(私たちも去年採りました)。大寒が過ぎ若草山焼きがあり、春もだいぶ近くなってきました。早く暖かい春が来てほしいです。そして新しい野菜や草花の種を蒔きたいです。
コメント