我が家のご近所で、安産祈願で有名な帯解寺をご紹介します。帯解と聞くとなになまめかしいと思われるかもしれませんが、古くからある由緒正しいお寺です。
帯解寺について
帯解寺は、日本最古の安産・求子の祈願所として有名です。戌の日には安産・子授けの祈願や腹帯の購入のために多くの方が訪れます。
概要
子安山 帯解寺(こやすざん おびとけでら)
神仏霊場会奈良県第五番
大和北部八十八ヶ所霊場第六十八番
本尊 子安地蔵菩薩(国指定重要文化財)
歴史
文徳天皇(827年-858年)の皇后、染殿皇后が永い間お子様が生まれなかったところ、都(平城京)の南一里南にある地蔵尊に帯を巻き付けその帯を解いて皇后に結び解けば解任するとのお告げがありました。勅使をたててその通りにしたところ、まもなく懐妊し無事皇子(のちの清和天皇)が産まれました。よって858年にここに伽藍が建てられ地蔵尊を祀り、名称を帯解寺と改められることになりました。
三十六歌仙の一人であり美女であると言われた小野小町は、ここの北にある青井神社で疱瘡の平癒を祈ったり、南にある石上寺にいる僧正遍照に会いに行ったとされています。帯解寺の前は古くからの上街道であり、小野小町も帯解寺に立ち寄り地蔵菩薩に参拝したといわれています。そこから小町之宮があります。
江戸時代に、第2代将軍・徳川秀忠の正室・崇源院の安産祈願し、第3代将軍・徳川家光が産まれました。またその徳川家光に世継ぎがなく、祈願したところ、4代将軍・徳川家綱が産まれました。1663年にはその家綱より手水鉢が寄進されました。
代々皇室の方々に、安産岩田帯、御守、御祈祷札を献納されています。美智子さま、雅子さまをはじめ、三笠宮、高円宮、秋篠宮などの皇族が安産祈願をされています。
年中行事
1月1日 | 修正会 |
2月3日 | 節分星祭 |
3月1日~16日 | 秘仏公開 |
春分の日 | 彼岸会法要 |
4月24日 | 小野小町忌 |
7月23日~24日 | 子安地蔵会式大法要 |
8月13日~15日 | 盂蘭盆会 |
秋分の日 | 彼岸会法要 |
11月上旬 | 秘仏・秘宝特別開帳 |
毎月24日 | 護摩祈祷会(4月7月除く) |
アクセス
JR万葉まほろば線(桜井線)帯解駅から徒歩5分
駐車場はあります(無料です)が、前の道が狭いし帯解駅から近いので、電車で行かれることをお勧めします。ただ電車は1時間に1~2本ほどなので時刻表を確認の上、お出かけください。
地図
帯解駅からの道順
- 帯解駅を出たら左に行き、突き当りを右に行きます。
- 最初の四辻を左に行きます。
- 少し下った左側にあります。
節分の2月3日に帯解寺を訪れました
節分の2月3日に帯解寺を訪れました。節分には星まつりがあります。星まつりとは秘法によりその年の当たり星をおまつりし、星回りの悪い人は災難を免れるようにまた善い人はより一層善くなるように祈祷する法要です(非公開)。
ご祈祷をお願いし、福豆と土鈴をいただきました。
この日は曇りがちではありましたが、立春の前日ということで春の訪れを感じられる紅梅と白梅が咲いていました。早く暖かくなってほしいです。
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