サスティナブルな(持続可能な)暮らしとは
私たちがこの先も地球で暮らすためには、環境を壊さず、資源を守り、自然を守って、豊かな生活を送りつつ、次世代につなげていく活動が必要です。社会全体でこのサスティナブルのための動きは活発化しており、自治体や企業もこの動きが進められています。私たち個人個人としてできることは
- 節電・節水をおこなう
- マイバックやマイボトルを活用する
- 再利用する・リサイクルする
- 繰り返し使えるものを選ぶ
- 地球に優しい製品を選ぶ
等があり、食に関しては、
- フードロスを減らす
- 地産地消を意識する
- オーガニック製品を選ぶ
という行動があります。
これは食材を買うためにの行動ですが、自分で作物を作ることで上記行動を行うことができます。
慣行農法と自然農
作物を作るには一般的な慣行農法の他に、自然農というのがあります。
慣行農法とは
通常一般的な野菜の栽培方法は慣行農法と呼ばれます。根を張りやすいように土を耕し、大きくなり形の整うように品種改良された種を購入して蒔き、不足している養分を補うため肥料を与え、野菜につく虫を駆除するために農薬を使う。また、農業機械やマルチ材等の器具や資材を使用する。これは収穫量重視・生産性重視の農業です。ただ土を豊かにしてくれる細菌や生態系は壊れます。壊れた豊かさを肥料や資材で補給し、種を改良し、生産育成するわけです。多くの人の食を支えるためには、工場のように効率的に農作物を生産することが不可欠であり、そのため慣行農法は安定供給のための仕組みとして必須です。
自然農とは
自然農とは、よく言われるのは、無農薬・無肥料・不耕起の農法です(ただし、肥料は米ぬかはOK等、どこまで手を加えるかの考え方が人によってわかれています)。また種は自作で採れた種を使って翌年蒔きます(自然農をされている方は種をおろすと言います)。耕しませんが、草マルチといって生えている草や野菜の茎等を刈って畑に敷きます。草マルチ以外は手をあまり加えないことで土にいる菌が繁殖し生態系も維持されて、外から養分等を補給せず豊かな土になっていきます。この豊かな土壌環境で野菜を育てていきます。これは非常にサスティナブルな農法と言えます。たたし、土が豊かになるためには生態系を構築する必要があるために、何年もの時間がかかります。また草マルチは手作業で、機械を入れて効率化するのが難しいため大規模な生産には向いていません。
サスティナブル暮らしのために各家庭で小さな自然農による野菜作りを
サスティナブルな暮らしの実践の一環として、みんなが小さくでも各家庭で野菜作りをしたらよいのではないかと考えます。庭がある人はその片隅ででも、庭がなくてもプランターで野菜を作ってみてはいかがでしょうか。またそれは毎年種を買ってきて肥料を買って蒔くのではなく、自然農での野菜作りをしてみたらよいのではと考えます。草マルチをして土を豊かにしていきつつ収穫したら種も採り翌年にまた植える。外から持ち込まず、土壌を豊かにすることで野菜を育てることはサスティナブルな暮らしであると言えるでしょう。最初はうまくいかなくても何年かやってみるとうまくいくようになっていくはずです。地球を維持するためには即効的な解決方法がないように、サスティナブルな暮らしも継続的な活動の積み重ねだと考えます。私は、そう考えて自然農をこれから何年もかけて構築していきたいと考えています。みなさんも実践されてはいかがでしょうか。
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